この現実世界って幻想かも?…鏡の法則

mirror

こんにちは。
前回のこの世にひとつとはどういうことか?…「空」の本当の意味では、ひとつを想像していただき、「空」の感覚を味わっていただきました。

今回は、スピリチュアルではよく言われる、「この世界は幻想」っていう話をします。
今回もまた、変なことばかり言いますが、なにか不思議な気持ちを味わっていただけたら幸いです。
 

・この現実世界って幻想かも?…鏡の法則
・あなたはこの現実世界を通してあなたを見ている
・この世界が幻想と言われる理由

この現実世界って幻想かも?…鏡の法則

まず、前回お話ししたこの世にひとつとはどういうことか?…「空」の本当の意味のおさらいから。

この世界にたったひとつしかない「私たち、ひとつの意識」は、真っ暗な中にひとつ浮かんでいる、独りぼっちの、誰にも認めてもらえない存在でした。
ただひとつ「在る」だけなので、「在る」のか「無い」のかさえ、誰にもわかりません。

なので「ひとつの意識」は、「在る」を確認するため、トンデモない数に分かれました。
そして個別化させて、お互いを確認することにしたんです。
分かれたものひとつひとつに名前をつけて、エゴに境目を守らせているんでした。

元々はひとつだったものがバラバラになって、お互いが「在る」のを認め合っているだけなんです。
なので、私もあなたも同じです。
この宇宙全部、あなたであり、私なんです。

「ひとつの意識」は、千差万別の特性を持った人間を作り、千差万別の「在る」を確認しています。
私たちこの現実世界での役割は、「お互いの違いを認めて、確認し合う。」ことです。

「ひとつの意識」は、分かれた「意識」ひとつひとつに「身体」を与え、「時間」や「重力」などの制約で私たちを縛りました。
一生を、一定の期間で区切り、終わればまた忘れて新しい人生を送るという制約もあります。
「言葉」しか伝える手段がないっていうのも、制約のひとつですね。

「ひとつの意識」は、こんな、縛りだらけの世界を作って、どうなるのか知りたかったんです。
(ただのMなんです。)
「個」がいっぱいできた時、「個」たちがどうなっていくのか。
ひとつだった頃のことを忘れてしまった自分たちが、どうするのか。

こうして「宇宙」の歴史が始まりました。
最近出てきた人間の歴史は、だいたいご存じの通りです。

最初は数も少なく、敵もいるし、衣食住もままならなかったので協力していました。
でもだんだんと生活が安定してくると、争いだしました。
近年では、大きな争い「戦争」も頻発しました。

エゴの歴史です。
エゴが「個」を管理し、お互いを競わせ、上下優劣を作り、上に立ちたい欲を暴走させた結果です。
でも今現在は、私たち「ひとつの意識」もだんだん解ってきたのか、戦争も少なくなってきましたよね。

私たちは「個」であり、「ひとつの意識」だった頃を忘れてしまっている訳です。
(個の話は、ひとつの意識がどう見てもひとつに見えない理由で説明しましたね。)
なので、「ひとつの意識」がやっている、この実験のことを知りません。
それで私たち「個」は、エゴの誘導に惑わされ、お互いで競い合い、こんなにも人間関係で苦しんでいるんです。

あなたが生きているこの現実世界は、「ひとつの意識」がやっている、壮大な実験場なんです。
あなたは「ひとつの意識」なので、あなたの実験ということになります。
当然私の実験でもあります。

あなたである「ひとつの意識」は、分かれてみたかっただけなので、実際はあなたです。
あなたがこの現実世界を見る時、実際はあなた自身を見ているということです。
私も、あなたの周りに見える人も、実際はあなたなのですから。

あなたはこの現実世界を通してあなたを見ている

そんなこと言われたって、あなたは「ひとつの意識」だった頃のことを忘れてますから、実感わきませんよね。
なので、別のアプローチでこの現実世界を見てみましょう。

あなたにも嫌いな人っていますよね。
なんであなたはその人のこと、嫌いなんでしょう。

例えばあなたが嫌いなAさんは仕事が遅く、そこが嫌いだとしましょう。
Aさんは仕事が遅いので、残業ばかりしています。
それを見てあなたは腹が立つ。
ゆっくり行動するので見ていられない。

それって、あなたに関係のあることでしょうか?
Aさんの仕事が遅いのことと、あなたは何の関係もありません。
Aさんへの評価はAさんへ向けられたものですし、そのことで、あなたには何の支障もありません。
でもあなたの心の中は、怒りや軽蔑などのイヤな感情でいっぱいです。

この状態って、どういうことなんでしょうか?
このことから、何がわかるんでしょうか?

Aさんの仕事が遅いことは、ただの事実です。
事実には、良いも悪いもありません。
良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかは、あなたは判断したことです。
あなたの中でのみ、起こっていることです。

この状態でわかることは、
「あなたが、仕事が遅いことを悪い(イヤな)ことだと思っている。」
ということだけです。
それ以上の意味はありません。

あなたはAさんを通して、
「あなたが、仕事が遅いことを悪い(イヤな)ことだと思っている。」
ことを、確認しただけなんです。

あなたはAさんを通して、Aさんを確認したのではなく、あなたを確認したんです。
Aさんを見て思った、あなたの価値観を認識したということです。

この現実世界は、いつもこの状態で存在しています。
事実は中立です。
良いとか悪いとかは、それを感じる人の中で感じることです。

あなたはいつも、この現実世界を通して、あなたを確認しています。
この現実世界を鏡として、あなたの特性、あなたの存在を感じているんです。

この世界が幻想と言われる理由

とすると、この現実世界はあなたを確認するためだけに、存在していることになります。
現実世界は、あなたの鏡としてのみ存在しているんです。

あなたの目の前にある鏡は、実態があるように見えるけれども中身はないですよね。
現実世界の映像が映っているだけです。
ではこの現実世界が、手で触れて、においも再現されて、味わうことのできる鏡だとしたら…。

これが、この世界が幻想と言われる理由です。

あなたが「在る」ことを確認するためだけに存在しているので、あなたがいなくなると消滅します。
あなたは私であり「ひとつの意識」なので、あなたが消滅するとこの世界は消滅することになります。

あなたは、現実世界を見て自分を知ることができます。
あなたがどんな価値観で、どんなものが好きで、どんなものが嫌いなのか。
この現実世界を知ることは、あなたを知ることでもあります。

あなたがエゴに頼らず、軸がぶれない生き方をするためには、あなた自身が、あなたを知る必要があります。
それは何が自慢できるかとか、どんな才能があるかではありません。
そんなことを考えるのは、エゴのしわざです。

あなたは、才能を自慢したり、できないヤツを批判するために生まれてきたのではありません。
「ひとつの意識」が分かれたのは、「在る」ことをお互いが認めるためです。
あなたはあなたの特性を知って、特性を生かし、助け合って生きるために生まれてきています。
言葉でいうと陳腐に聞こえるかもしれませんが、みんなの役に立つために生きているんです。

あなたに何か才能があるのなら、それを自慢するのではなく、それを誰かの役に立てられるよう、考えてみてください。
あなたには、何ができますか?
何ができるか考えるようになるだけで、あなたの前の現実世界は劇的に変わっていきます。
現実世界はあなたの鏡ですから。

またもや変なことばかり言う私に、今日も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回で野性の(本当の)あなたの話を終わって、次のお題に移ろうかな?って思ってます。

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