人生はエゴの思いどおり?~エゴフィルター②~

フィルター②

こんにちは。
前回の人生はエゴの思いどおり?~エゴフィルター①~では、エゴの映画をシュミレーションしてみて、エゴフィルターとは何かについてお話ししました。

今回はその続きですが、エゴフィルターがどんなものなのかと、エゴをコントロールしていくために大切なことをお伝えします。
 

・エゴはなにを元に映画を作っているの?
・でもエゴはいつもカン違いしている
・エゴの映画を見ないで生きる方法は?

エゴはなにを元に映画を作っているの?

前回まで、エゴが映画を作るのがむちゃくちゃ速くて、すごい量だっていうお話をしてきました。
今日は、エゴの映画の内容についてです。

エゴの映画の中身って、どんな内容なんでしょう?
エゴは今までのあなたの経験と、エゴの妄想を上手にまぜあわせて映画を作ります。
なので、映像自体は全く違うものなんですが、みんなだいたい本筋は一緒です。

本筋って言ったって、経験はみんなぜんぜん違うんだから、同じような内容なんて難しいんじゃないかと思いになる方もいるでしょう。

でもエゴは、だいたい映画作りしかしていないので、エキスパートです。
エゴ映画マスターなんです。
(またレイラ語?変な言葉を作るばかりしますね。すみません。)
私たちがダマされるような映画を、ちょちょいのちょいで作ってしまいます。

だいたいエゴって欲の塊ですから、つまるところは、
「自分の利益になるよう」、
「自分が長生きできるよう」、
「自分が何もしなくてもいいよう」

に作られています。

友達がブランドバッグを持っているのをうらやましく感じたり、もっと欲しくなるように仕向けたり。
あなたが新しいことをしようとすると、不安になるような映画を見せたり。
あなたが何もしなくても、将来いばって暮らせるようシュミレーションしたり。

こうやって、あなたが欲張るように、何もしないように、でも上の立場でいばって暮らせるように、いつもあなたの行動を見張って、次の映画を作っているんです。
あなたがどんな経験をしていても、結局はあなたの行動をエゴの都合の良いように操れるような話に持っていきます。
なので映画の結論は、いつも同じようなものになります。

ということは、結局エゴの映画の内容って、今まであなたが何を経験してきたか、何をされたかで決まるわけではありません。
事実はどうであれ、エゴの都合の良いように作られています。
そしてその内容は、あなたのエゴがこの世界をどう解釈しているかで決まるんです。

エゴがこの世界をどう思っているか、そしてそれを、エゴの都合の良いようにあなたを操縦できるように仕向ける内容になっています。
エゴはいつもあなたを操縦しようと狙っているんです。

でもエゴはいつもカン違いしている

今までのエゴって何?シリーズでお話ししてきたように、エゴっていつもカン違いしちゃってます。
エゴは一生懸命シュミレーションしたりして、映画の構成をねりにねっているんですが、なにせ計算できないので失敗の連続なんです。

褒められたいんですが、褒められたすぎるのがバレてしまい、カッコ悪くなっちゃったりとか。
上の人として祭られたいんですが、上から目線で話しちゃって嫌われたりとか。
自分は何もすごくないのに、人をバカにしちゃったりして浅さがバレたりとか。
他人に悪口を言われたくなくて、先にプライドを高くして付き合いづらくなったりとか。

ほんと残念なんです。
あなたの周りにもこんな、エゴに操縦されまくってる人いませんか?

いつも自分のことばっかり話してくる人とか、
さも自分がすごいこと言ってるような雰囲気をかもし出す人とか、
他人の手柄を自分のことのように自慢する人とか、
自分より学歴の低い人をバカにする人とか、
いつも不機嫌で、話しかけづら~い人とか、
だれかが何か賞を取ったのに、おめでとうも言えない人とか、
他人が忙しそうにしているのに、手を止めさせてまで自分の自慢話する人とか、
誰彼なしにいばりくさるおっさん(おばさん)とか、
自分の妻(夫)に点数をつけて評価する人とか、
何かが上手くいかなかったらすぐスネる人とか、
無理やり仕事を進めるので、周りの人がついていけない人とか。
数え上げたらきりがないですが、本当にいっぱ~い、います。

素晴らしい人と思われたいのに、先に口走っちゃったりして失敗するんです。
待ってられないから。
強引にするから、逆に嫌われちゃうっていう・・・。

こうやって見てみると、面白いことに気づきます。
「他人に嫌われる度合いと、エゴに操縦されている度合いって、正比例する」ってことなんです。
エゴも最初は友達に囲まれて、楽しく幸せに暮らしたかったはずなのに、方法を間違って嫌われちゃうんです。

これって逆に言えば、
「エゴに操縦される度合いが低ければ、他人に好かれる。」
という仮説が成り立ちますね。

そうなんです。
エゴに操縦されて、表現のしかたを間違えなければ、他人から嫌われずに済みますし、好かれるんです。
嫌われて生きたいなら話は別ですが、エゴも嫌われたいわけではないんです。
好かれた方が幸せなことは、エゴだってわかっているんです。

エゴの映画を見ないで生きる方法は?

それなら、エゴに操縦されないように、エゴの映画を全く見ないで生きていきたいですよね。

でも残念ながら、エゴの映画を全く見ないってことはできません。
エゴがあなたから出ていくことはありませんし、映画を流すのもやめません。

ではどうしようかってことですね。
それが、勉強の手始めに…エゴって何?でもお話ししたんですが、エゴってめっちゃ強いんです。
正面から立ち向かっていくと、大きくなってしまいます。

なので、エゴの映画を見ないようにしようと思って、
「エゴの映画を見ないようにするぞ~!!」
なんて意気込んではいけません。

この宇宙には「在る」しかないので、「無い」はホントに無いんです。
「見ない」っていう選択肢って無いんです。
「見ない」って言葉ではうまくいきません。
(また変なことばっかり言って申し訳ないのですが、この辺の話はまた後日にします。)

エゴを否定してはいけないんです。
いなくなりませんから。
逆に注目することになってしまいます。
共存しつつ、なるべく大人しくしてもらうしかありません。

それで、どうすればいいかというとですね。

エゴに気づくだけです。
(あまりに簡単な回答なんで、拍子抜け下かもしれませんね。)

「あっ、エゴだ。これは私じゃないな。エゴがしゃべってるな。」
って気づくと、エゴは、
「バレたか~!!」 って小さくなっていきます。

始めはうまくできないかもしれませんが、エゴに気づいて、やり過ごすことを続けていれば、だんだん慣れてきます。
頭に浮かんでくる思考はすべてエゴですから、とっても簡単です。
すぐに見つけることができますよ。
でも決して、エゴを嫌ったり、排除しようと思ってはいけません。

ちなみに、エゴの生態その① 頭の中でずっとおしゃべりでお伝えした、
「ハッと我に返る」
もやってみてくださいね。
エゴは、「今」にはいませんから、「ハッと我に返って」周りを見渡して「今」に戻ると、エゴはその瞬間はぜんぜん認識できなくなります。

これも簡単にできますから、一日何回でもやってみてくださいね。
そのうち自分の中で、エゴにこんなに翻弄されていたのかって驚くことになると思いますよ。

今回も、長い長い話にお付き合いくださり、ありがとうございます。
次回は、エゴの思考は「受け身」だっていうお話です。

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