エゴの生態その⑥ 過去と未来にしかいない

こんにちは。
前回のエゴの生態⑤ 現状維持は、エゴがあなたに現状維持をさせるように仕向けるから、気をつけようってお話でした。
現状維持は続けるとうつになりかねない、恐ろしい現象です。
いままでエゴの生態①~⑤まで、エゴの生態についてお送りしてきました。
エゴについて、もうけっこう知識を深められたと思いますが、今日は生態観察の最終話になります。
エゴの生態観察第6弾は、エゴは過去と未来にしか機能しないって話です。
・今を感じてみよう
・「いまここ」の意味
エゴの映画に今はない
エゴの生態① 頭の中でずっとおしゃべりでお伝えしたように、エゴはあなたにずっとしゃべりかけています。
エゴはあなたと共に、楽で、安全で、長生きな人生を送りたいです。
なので、あなたの感情を揺さぶってあなたをコントロールするため、あなたの頭の中でずっとおしゃべりを続けているんです。
エゴはあなたの頭の中(心の中でもいいです。)に住んで、あなたの頭の中に一生懸命作った映画を流し、いつもあなたを乗っ取ろうとしています。
そのエゴの映画は、いつも
です。
過去の、
・恥ずかしい思い出
・失敗したこと
・何かの賞を取ったこと
・チヤホヤされたこと などなどや、
未来の、
・恥ずかしいこと
・失敗するかもしれない不安
・何かで賞を取るかもしれない期待
・チヤホヤされるかもしれない期待 などなどですね。
こんな風に、エゴはあなたをコントロールできそうな感情を、刺激してくるんです。
恥・罪悪感・絶望感・不安・期待は特に効き目がありますから、エゴは重宝するんです。
そしてエゴの映画は、過去にあったことも本当の事実ではないです。
本物っぽく見せてますが、違うんです。
例えば過去の映画の中で、何人も寄ってたかって笑われたかのように見えるシーンでも、全然違います。
実際には、笑った相手はひとりだけだったりするんです。
もしくは相手は笑ったんじゃなく、あなたを褒めようとした場面だったり、
そもそもそんなシーンはなくて、そのころ見た、夢のシーンの一部だったりします。
エゴの映画はエゴの偏見フィルターの入りまくった記憶なので、事実とは大なり小なり違います。
エゴの過去の映画は、フィクションなんです。
人間の記憶はあいまいです。
エゴの弱い人は、過去の映像を見て感情を動かされることが、あまりありません。
エゴの偏見の影響が弱いですから。
でもエゴの強い人は、いろいろなウソを見せられて、それをうのみにして生きています。
過去と未来のことで頭がいっぱいで、人知れず、感情は上下しっぱなしなんです。
エゴの映画をボケ~っと見続け、「今」を感じることがほとんどない人もいます。
でも心は誰にも見えませんから、誰がエゴの映画ばっかり見ているなんてわかりませんね。
(注意してみると、言動でけっこうわかりますけどね・・・。)
あなたの周りにも、エゴの大小様々な人が、共存して暮らしています。
そして、エゴの映画を見続け、エゴに支配される度合いが大きいほど、つらい想いをしていると思います。
あなたが幸せになるためには、エゴの影響力をなるべく小さくすることが肝心です。
(ちなみにエゴは消し去ったりできないし、対抗すると大きくなるので、小さくしていく努力が大事です。)
今を感じてみよう
ここまで読んで、
「じゃあ、いつも『今』を感じるには、エゴの映画を見ないようにすればいいんだな。」
と思ったあなた。
大正解です。
(簡単だったでしょ~!)
「今を感じる」を増やしていくことで、エゴをだんだん小さくしていくことができます。
では、「今を感じる」体験をしてみましょう。
エゴの生態① 頭の中でずっとおしゃべりでお伝えしたように、エゴの映画を視聴中は、ちょっとボケ~っとして映像を見ています。
このときが、エゴの策略にハマってしまって、エゴに体の操縦を乗っ取られているときです。
当然、「今を感じている」状態ではありません。
エゴの映画を見るのをやめるて、「今を感じる」には、「ハッと我に返る」必要があります。
ちょっとボケ~っとしてみて、ハッと我に返ってみてください。
できたでしょうか?
ハッと我に返ると、「周りのものがはっきり見える」状態です。
見えました?
(メガネがいる人は、かけてくださいね。)
周りを見渡すと、奥行きの限り、「全体が見渡せる」はずです。
見渡せました?
(メガネはとっても大事です。)
エゴの映画を視聴中は、現実が目に映っていても、ぼや~っと一部分しか認識できていません。
周りが見渡せたら、何でもいいので「観察」してみてください。
例えばあなたの手でもなんでもいいので、皮膚を観察してみましょうか。
皮膚の角質がレンガのように積み重なってしわを作り、それを直角になでると、今見たレンガがなくなって直角の線がいくつも入る。
また手を離すと、レンガの重なりが見える・・・。
(レイラの説明が悪くて見えなかった方、申し訳ないです。)
レンガのことはどうでもいいんですが、皮膚をよく観察できたでしょうか?
観察できた人、おめでとうございます!!
観察中は、エゴの映画は出てこなかったと思います。
この状態が、「今を感じ」、「今に在る」状態です。
けっこう簡単に「今」に気づくことができました。
あとはハッと我に返り、何かを観察したりなど、何かに集中している状態を多く作ればいいんです。
意識的に一日何回も、可能なだけこの時間を作ることで、あなたは「今を感じる」時間を増やせます。
すると、エゴの映画を見ている時間が減ってきますから、だんだんエゴは小さくなっていきます。
「いまここ」の意味
「いまここ」という言葉は、今はいろいろな場面で使われていますから、聞いたことがある方も多いと思います。
スピリチュアルを少し勉強したことがある方なら、おなじみの言葉です。
スピリチュアルで使うときの意味も、簡単に想像できるとおりで、
「今」、
「ここ」に、
あなたがいる(在る)
っていうことです。
現実世界には、「今」しかありません。
現実世界には、「過去」も「未来」も存在できません。
「過去」と「未来」はエゴの見せる、頭の中の妄想です。
あなたが見渡すことのできる、観察することのできる、現実世界が「今」なんです。
そして、あなたは「今」を、「現実」を、生きています。
でもエゴの映画を見続けるってことは、「今」に生きていながら、「過去」や「未来」にトリップし続けているってことです。
大半の人は、エゴに人生をほとんど乗っ取られて生きています。
でもそんなことしてる場合じゃないんです。
あなたの人生はあなたの人生であって、エゴの人生ではありません。
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この「いまここ」の概念は、私がスピリチュアルの勉強をしてきた中での、幸せへの最終的な解決策です。
引き寄せに、ぜんぜん成功できなくても、
少しの悟りさえ実感することができなくても、
「いまここ」という時間と空間と、あなたが仲良くできるようになれば、もうあなたは幸せに生きていくことができます。
でも「いまここ」を理解したからと言って、気を抜いてはいけません。
今は詐欺まがいや、言ってることが浅いなあ~と感じるスピリチュアルの方も、よくこの言葉を口にするので、ダマされないようにしてほしいなあと思います。
上で実感した、「今」をできるだけ感じてみてください。
もうそれだけでいいです。
あなたがなるべく長い時間「あなた」でいられるよう、一日何回もやってみてください。
「今を感じる」をずっとやっていると、エゴが、
「そんなことしてどうなるんだ?」とか、
「意味ないことするな!」とか、
「やーい、やーい、すぐやめてる~!」とか、
「だったら過去の反省は意味なしか?」とか、
いっぱいしゃべってきますが、ちょっと置いといて、焦らずやってみてくださいね。
実は、あなたはあなたの経験を観察するために、現実世界を生きています。
「今」を観察するためなんです。
この話は、また後日にしますね。
今日は、とても大切なことをお話ししたので、ちょっとおなか一杯かもしれませんね。
あなたにはあなたのペースがあるので、無理しないでくださいね。
私のブログを「今」読んでくださっていることも、何かの縁を感じますね。
長い文章をここまで読んでくださって、ありがとうございます。
次回からは、エゴが何を考えているのかについて、お送りしたいと思います。