エゴの生態その④ 自分の体や持ち物を自分とカン違い

こんにちは。
前回のエゴの生態③ 外見だけで判断するでは、エゴに惑わされて、見た目で判断して意味のないものを買わないようにしようよって話をしました。

今回は、エゴの生態の続きで、エゴは自分の体や持ち物など、あらゆるものを自分とカン違いしてしまうっていう話をお送りします。
とても変な話をしますので、「またレイラは変なことばかり言うなあ。」と笑ってくださいね。
 

・実はあなたの体はあなたではない
・あなたの体を自分とカン違い
・エゴはなんでも自分とカン違いしてしまう

実はあなたの体はあなたではない

この話は「野性(本当)の自分」の時に詳しくお話ししようと思っていますが、このページの本題ではないので、さらっとお話しします。
少し難しいですし、そんなに簡単に受け入れられる話ではないですが、悟り系スピリチュアルの核心の話になります。

実はあなたの体はあなたではありません。
昔から言われている言い方だと、「魂(たましい)」のみがあなたです。
「意識」のみと言ってもいいかもしれません。
そしてあなたの体は、現実世界を生きていくためのツールです。

あなたがあなたを実感できるには?というと、また難しいので、今できなくてもいいですが、
ちょっとやってみましょうか。

静かなところで目を閉じてみてください。
どんな体勢でもいいです。
勉強の手始めに…エゴって何?【エゴの正体】でお話ししたように、頭の中でずっとおしゃべりしているエゴを見つけられたでしょうか?
とっかえひっかえイメージや音を出してくるやつです。

エゴがわかったらもうこっちのものです。
エゴをとらえたら、戦ったり反抗したりするのではなく、見守ります。
すると、エゴは一瞬おしゃべりをやめます。

その時です!

本当の野性のあなたは、そのエゴの思考の合間の、とても静かになる時に認識できます。
解りました?

一生懸命追うと相手は逃げてしまうのが世の常ですから、頑張らなくていいです。
ゆっくりでいいですし、解らなくてもかまいません。
理論がわかっていればいいです。
また、気になったときにやってみてくださいね。
(ちなみにこの自分の意識を満喫するのが「瞑想」です。)

わかってもわからなくても、野性のあなたは、あなたの「意識」のみです。
死ぬときには、その「意識」の部分だけあの世に行きます。
あなたの体はこの世に残ります。
あなたの体は形を変えて、現実世界に存在し続けます。
ということは、あなたの体は、あなたではありません。

あなたの体を自分とカン違い

死んだ時とは逆の話ですが、あなたが生まれるとき、あなたの体はどうやって作られますか?
少しだけ、考えてみてください。
哲学的な、何とも不思議な気分になりませんか?
(ならなくても大丈夫ですよ。エロい気分でもいいです。)

あなたのお母さんが、おなかの中で受精卵を育て、赤ちゃんの形状のものを作ります。
そして、あなたの「魂」(「意識」)がその赤ちゃんの中に入ります。
そしてお母さんから切り離されて、あなたになりますね。
(こんなこと考えてると不思議な気分でしょう?まだエロい?)

あなたの体は、この世の現実世界に「在るもの」が形を変えているだけです。
当然、自分の努力で勝ち得たものでもないですし、「意識」が「もともと在るもの」に入っただけなんです。
それを人間が勝手に「人間」と呼び、あなたの名前をつけて呼んでいます。
(もうさすがにエロくはないでしょう。)

「もともと在るもの」は地球(もっと言えば宇宙)の一部です。
私たち人間はただの「意識」なのに、自然に「ただ在るもの」のことを、自分とカン違いしちゃってるんです。

う~~~ん、難しいですね。
急にレイラが変なことを言うので、面食らった方もいらっしゃるでしょう。
またゆっくり説明しますね。

本題に戻って、あなたのエゴは、あなたの体を自分とカン違いしちゃってます。
ただ自然に「在る」あなたの体を自分のものだと思い込みます。
そして、ただただ自然に「在る」あなたの体の「優劣」を競い合ったりしてるんです。

「俺は身長が低いからどうたら…。」とか、
「あの人は奇麗じゃないからどうたら…。」とか、
「あの人は鼻が低いからどうたら…。」とか、
「私は歯並びが悪いからどうたら…。」とか、
「私の彼はあの人の彼より足が長いからどうたら…。」とか、
「うちの子は眉毛がつながってるからどうたら…。」とか。
(眉毛はいいですか…。)

でもこうやって引いた眼で見てみると、自分のコンプレックスや他人と「優劣」を比べるなんて、まったくナンセンスってことがわかります。
あなたのエゴは、あなたの努力ではどうにもならないことで、あなたを悩ませ、苦しませているんです。

エゴはなんでも自分とカン違いしてしまう

エゴはあなたの体を自分とカン違いしているだけではありません。
あなたの身の回りのものや、目に見えないものまであなただとカン違いしています。

例えば、自分の家族です。

あなたの子どもはあなたではないのに、子どもが褒められると、エゴはあたかもあなたが褒められたようにカン違いします。
そして、子どもにはまったく勉強する気がないのに、無理やり勉強させたり、無理やりスポーツをさせたりするようになります。
子どもにやる気があればいいですが、子どもに才能もやる気もない場合、親の無理強いは悲劇ですね。

また別の例でいくと、家族が犯罪を犯した場合。
周囲の人たちのエゴは、犯罪を犯した人の家族まで制裁しようとします。
その家族が利益を受け取っているならまだしも、まったく非のない家族に嫌がらせをしたりします。
それがえん罪だったりした場合、目も当てられませんね。

そしてエゴは、自分の持ち物や権力など、ワケの分からないものまで自分とカン違いしてしまいます。

「自分の家」
「自分の美」
「自分のお金」
「自分の仕事」
「自分の生活様式」
「自分の時計や鞄などあらゆる持ち物」
「自分の才能」
「自分の人間関係」
「自分の思想」

などなどキリがないですが、持ち物や思想など何でも自分と混同してしまいます。

それがお金なら、お金のある自分はすごくて、お金のない自分は最悪。
野球の才能のある自分はグレートな人間で、ケガして野球ができなくなると自分はクズ。
友達の多い自分は素晴らしく、友達の少ない自分はみじめ。
となってしまいます。

この現象がひどくなると、美しさがなくなるのを恐れて拒食症になったり、整形手術を繰り返したり、過労死するほど働いたり、リストラされて自殺したりなど、取り返しのつかないことが起きたりします。
もう泣くに泣けません。

こうやって、日々変化する現実世界のものを自分と思っていると、それが変化するということは死を意味します。
自分の美がなくなる、お金がなくなる、持ち物がなくなる、才能がなくなると、生きる価値を失うということです。

あなたはただ「在る」だけですし、地球(もっと言えば宇宙)の一部を構成しています。
あなたは宇宙にとって、なくてはならない存在ですから、外的な、移りゆくものにとらわれず「存在して」いてくださいね。

今回も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は、エゴの現状維持についてお送りしますね。

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