「ちゃっちいプライド」が邪魔して逃げられない悲劇

このページでは、ちょっと強烈なお話をするので、ビックリされる方がおられるかもしれません。
でも、いろいろなところで悪さをする、やっかいな「ちゃっちいプライド」のことを知っておくと、「生きづらい」から解放されます。
また、捨てることができればとても楽になり、人生が楽しくなります。

今日は、この「ちゃっちいプライド」が、逃げなければいけない時に邪魔をするから困るというお話です。
 

①「ちゃっちいプライド」とは
②「ちゃっちいプライド」が逃げなければいけない時に邪魔する
 Ⅰ いじめの現場でカッコつけてしまう
 Ⅱ ブラック企業を辞められない
 Ⅲ 相手の言葉に過敏に反応する
③「ちゃっちいプライド」が自殺にまで追い込む

「ちゃっちいプライド」とは

「ちゃっちい」っていう言葉は、西日本のほうの方言かもしれないのですみません。
要は、「小さい」とか「安っぽい」とか「しょうもない」とかいう意味です。

私は、なんで「生きづらい」のか、ざっくりと説明するよで説明しているプライドのことを、「ちゃっちいプライド」と呼んでいます。

認められたいと思うがあまり、自分の外面ばかりが気になってしまっている人って、「生きづらい」です。
自分のカッコ悪いところをひたすら隠し、素敵な自分をアピール。
完璧主義におちいって、他人のことまで批判的な目で見てしまう。
こうして本当の自分を否定し、表面だけ飾るようになってしまうと、この「ちゃっちいプライド」が姿を現します。

自分が不本意な立場でつらい時、
「自分は昔、作文が上手だった。」とか、
「自分は英検2級。」とか、
「自分は仕事が良くできる方だ。」とか、
「ちゃっちいプライド」で自分を守ります。

劣等感だらけになり、自分で自分をバカにしている人は、自分の醜いところを隠したいです。
醜いところなんてみんな持っているんですが、それを見せる勇気がありません。
そこで、「ちゃっちいプライド」の登場です。
醜い自分を大きいツボの中に押し込めて、「ちゃっちいプライド」でふたをするんです。

この「ちゃっちいプライド」のふたはしょうもないんですが、とても重いんです。
醜い自分はまったく出てこれなくなります。
この「ちゃっちいプライド」を出現させて、自分を強く見せます。
本当は弱い、自分の精神バランスをとり、生きていこうとするんです。

「ちゃっちいプライド」の厄介なところは、自分が属するグループ、職場などの狭い組織の中で、自分への印象を良くしようと思うところにあります。
目の前で起こっていることしか見えず、その場だけでカッコつけてしまうので、面倒なんです。
結局何が得なのか、長期的に、かつ客観的に判断することはできなくなっています。

②「ちゃっちいプライド」が逃げなければいけない時に邪魔する

Ⅰ いじめの現場でカッコつけてしまう

まず、学校などでよくあるパターンです。
学校などで、グループのメンバーによっては、弱い子をいじめたりすることがあります。
その場で見ているだけだと、後から仲間外れにされたり、逆にいじめられたりすることがあります。
その雰囲気に負け、強さを見せるため、いじめに参加してしまいます。

本当に強い人はいじめませんよね。
その前に、本当に強い人はそんなグループなんかに入ってはいないでしょう。
集団でいると、そのグループの変なルールが出来上がってしまうことがあります。
ひとりひとりはいい子でも、何かの拍子におかしくなってしまいます。

いじめは立派な犯罪です。
「ちゃっちいプライド」が邪魔しただけで、犯罪者になってしまうことだってあるんです。
もっとひどい犯罪にも、知らないうちに手を貸してしまうことだってあります。

Ⅱ ブラック企業を辞められない

・上司が部下にいばり散らす。
・残業ばかりさせて、手当もオソマツ。
・就職するときの条件がウソだった。

など、ブラック企業の話はよく聞きます。

ブラック企業に間違って就職してしまったとき、「ちゃっちいプライド」は辞めるのを邪魔します。
残業ばっかりさせられて、休養をとる暇もないと、身も心も消耗してしまいます。
自己肯定感の高い人なら、辞めてしまえるのですが、「ちゃっちいプライド」を持つ人は辞められません。

憎い社長や上司や同僚に負けたくなくて、一層がんばってしまいます。
社長の方針や、上司の言った一言が、憎らしくてたまらないのに離れません。
見返してやろうと思ってしまうんです。

自分の立場ばかり気にして、周りが見えなくなっちゃってます。
いつかクソ上司をやり込めてやろうと思うのですが、そんな日は来ません。
そして、やり込めたところで、自分の立場が良くなるわけではないんです。
上司に、はむかったと言われて、よけいに仕事がやりづらくなるくらいのものです。

Ⅲ 相手の言葉に過敏に反応する

学校や仕事などで、「これできる?」と聞いてくる人がいます。
その人をAさんとします。
Aさんはべつに、相手を挑発しようとしているのではなく、癖になっているだけです。
でも、「ちゃっちいプライド」を持つ人は、その言葉に過敏に反応してしまいます。

例えば、何か小さい仕事があって、Aさんに、
「これできる?」
と聞かれます。
Aさんは「これやって欲しいんだけど、そんな時間がある?」という軽い意味で聞いています。
できる時間があるならしてあげればいいし、時間がないなら断ってもかまわないんです。

でも、「ちゃっちいプライド」を持つ人は、できないと負けたような気がしてしまいます。
自分を試されているような、挑発されているような気持になります。
「Aさんは、自分にはこんな仕事さえできないとでも思っているのか?!」と、憤ります。
そして、忙しいのに、「今、忙しいからできない。」と言えず、自分を犠牲にしてしまうんです。
全然時間がないのに請け負ってしまって、ひとりで残業したりすることになります。

自分が犠牲になると、ストレスが溜まります。
それを、「ちゃっちいプライド」を持つ人は、何の気なしに頼んだ、Aさんのせいにしてしまいます。
本当は自分の「ちゃっちいプライド」のせいなのに。

そんなことが何回も重なると、そのうち爆発してしまいます。
Aさんとの溝も深まってしまうだけです。

③「ちゃっちいプライド」が自殺にまで追い込む

※ここからは、生死の話をしますので、あまり得意でないと思われる方は、ここで読むのをおやめください。
私は自治体職員時代、福祉に長く勤めております。
ケースワーカー時代には、生死に関わる相談をよく受けましたし、担当の方のお葬式を何回もあげました。
なので、私の生死に対しての考え方は、相当鈍感になっていると考えられます。
あなたが気分を悪くする前に、やめてくださいね。

では大丈夫ですか?
いきますよ。

私は自治体で20年ほど公務員として働きましたが、その間に同僚が2人、自殺しました。
2人とも仕事での立場を苦に自殺しています。

ひとりは上司や同僚と合わず、周りに何も聞かなかったそうです。
聞かないので全部自分で調べますから、時間がかかります。
ひとり残って、残業することが多かったそうです。
上司は声をかけていましたが、その上司はバカにされていたようです。

もうひとりは、いわゆる「飛ばされ職場」に配属されて、落胆していたようです。
いつも攻撃的で、誰とも口をきかず、ひとりでいたそうです。
話しかけると攻撃されるので、周りの人も声をかけないという悪循環だったようです。

2人が何を考えていたか、真意はもうわかりません。
でも2人の共通点は、「弱みを見せられる仲間がいなかったこと」です。
2人とも、自分が思うより評価されていないと感じて、人間関係をおかしくしてしまっているんです。

普通なら、「死ぬ気になれば何でもできるだろう」と思います。
「死ぬ前に、誰かに相談することはできなかったのか。」
「死ぬくらいなら、仕事を少し休んでもよかったのに。」
「死ぬほどつらいなら、仕事を辞めても何かできただろうに。」

など、残された者の悔やみはいくらでも出てきます。

でもそれができなかったんです。
「ちゃっちいプライド」が邪魔して、弱音を吐けなくするんです。
逃げなければならない時に、逃げられません。
たとえ、自分の大切な命を犠牲にしてもです。

醜い自分から自分を守っている「ちゃっちいプライド」だったはずなのに。
なのに、本当の自分を大切にできず、自分が犠牲になっていることから、目をそらしてしまいます。
それほど、この「ちゃっちいプライド」はタチが悪いです。

この「ちゃっちいプライド」さえ捨てることができれば、自分のために行動できます。
狭い世界で目の前の人たちに、勝ったとか負けたとかって、どうでもいいことです。
自分の人生を賭けるほどの価値はありません。
逆に、その場では負けておいて、後で実績を出した方がカッコいいです。

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