誰かに何か言われて、あなたが傷つくことはない

ひどい人っているもので、あなたが傷つくことを平気で言ったりするんですよね。
私も父に厳しく育てられ、祖母にひどいことを言われ続けて、うつになりました。
でもうつから治ってみて思うのは、誰かがあなたに何かひどいことを言ったからって、あなたが傷つくことはないんです。

「えっ?何それ?」と思ったのではないでしょうか。

今日は思い切って、あなたが傷つくのはあなたの問題だというお話をします。
(あなたのせいではありません。)
すぐには受け入れがたい話かもしれませんが、これがわかると本当に楽になります。
また、自分の本当の気持ち=野性に気づく、第一歩となるのではないかと思います。
 

・あなたが傷つく時の構造
・あれ?なんか、カン違いしてない?
・傷ついたのは、傷ついた方の問題
・あなたが自己肯定感を上げると傷つかない

あなたが傷つく時の構造

たいてい、傷つくときって性格の合わない人から何か言われたり、何かされたりしたときなんですよね。
そして、言った方はひどいことを言ったことに気づかないでいることが多いです。

もし、わざとひどいことを言われたり、何かされたりしたら、よっぽどその人は性格悪いですね。
もしくは、何か魂胆があるのかもしれません。
あなたを陥(おとしい)れようとしているとか、あなたをダマそうとしているとか。
そんなあからさまにひどいことには、反論するとか、専門家に相談するとか、いじわるをし返すとか、対策をとった方がいいですね。

でも人間関係で「生きづらい」のは、だいたい相手が何の気なしに言ったことに傷つくパターンです。
それも、身近な人です。
これからも付き合いを続けなきゃならない人だから、むやみに反発できないんです。
あなたが繊細な人であるなら、誰かの何気ない一言に、よく傷ついているのではないでしょうか?

例えばの話をします。
あなたは友達が少なくて、それをつらいと思っているとします。
そして、会社の同僚Aさんに「あなた友達少ないよね。」と言われたとします。
ガ~~~ン!あなたは傷ついてしまいました。

ひどいことを言われて、Aさんと話すのも嫌になります。
言われたということは、あなたは被害者だと感じているということです。
あなたは、Aさんに謝ってもらいたいです。

そこで、なんであなたは傷ついたんですか?ってことなんです。

あなたの傷ついた理由は、
1、「友達が少ない」って否定的な言葉を言われたから。
2、「友達が少ない」ことを否定的に見られたから。

のどちらか、あるいは両方だと思います。

でも、あなたが傷ついた本当の理由は、そのどちらでもありません。

あれ?なんか、カン違いしてない?

まず1ですが、「友達が少ない」という言葉は否定的な、悪い言葉なんでしょうか?

それはよく考えてみると、違いますよね。
「友達が少ない」という言葉自体は、友達が少ないという状態を表しただけです。

それはどんな言葉でも言えることです。
同じ言葉を使ってんのになぜかかみ合わない人っているよねでも説明していますが、
言葉自体に善悪はありませんよね。
言葉は、その事実を表すツール(道具)です。

そして2、Aさんが「友達が少ない」ことを否定的に見ているかどうかはわかりません。
Aさんに聞いてみないといけません。
でも、傷ついた人は、Aさんの気持ちを勝手に決めてしまいます。
Aさんは「友達が少ない」ことを非難したのだと思い込んでしまうんです。

実際、あなたが「友達が少ない」という言葉を否定的と思っても、そう思わない人もいます。
同じ言葉を言われても、傷つく人と傷つかない人がいるんです。

それって、ホントに言った人が悪いんでしょうか?
傷ついた方は、ホントに被害者なんでしょうか?

傷ついたのは、傷ついた方の問題

あなたが「友達が少ない」という言葉に、否定的な感情を持っていることを、Aさんは知りません。
Aさんにはあなたが傷つくかなんてわからないんです。

普通に会話していて、
「ねえ、あなたは『友達が少ない』って言葉に否定的な感情を持ってる?」
「否定的な感情を持っていないなら言うんだけど、あなたって友達少ないよね。」
なんて話し方をする人はいませんよね。
なんかめんどくさいです。

Aさんがあなたの「友達が少ない」ところを、
・「非難したくて」言ったのか、
・「褒めたくて」言ったのか、
・「ただ現状を表したいだけ」で言ったのか、
・「その他の理由」で言ったのか、

ホントの理由は、わかりません。

ということは、あなたが傷ついたことに、相手の気持ちがどうだったかは、関係ないということになります。
相手の気持ちではなく、自分の気持ちで傷ついたということです。

あなたが傷ついた本当の理由は、
Ⅰ、あなたが友達の少ない人を哀れだと思っている。
Ⅱ、あなたが友達の少ない自分が嫌い。

のどちらか、あるいは両方です。

どちらであっても両方でも、傷つくことは、あなたの問題なんです。
あなたが、否定的に解釈して、勝手につらがっているだけなんです。

あなたが自己肯定感を上げると傷つかない

この例えのようなことが、日常ではよく起こります。
誰かが何か言ったことを、自分で勝手に否定的にとらえて、自分に取り込んでしまうんです。
繊細な人は、誰かが投げた言葉を否定的に解釈してしまうことが多いです。

で、どうやって対策をすればいいかというと、あなたが傷ついた本当の理由を消していけばいいですね。
まずⅠは、あなたの言葉についている否定的な思い入れを自覚することです。
「友達が少ない」ことは、哀れではありません。
傷つく人がそう解釈をしているだけです。

言葉は、便利なツールであって、それ自体で善悪を表すものではありません。
それを覚えておくだけで、いろいろな解釈があることがわかります。
あなたはどんな解釈をしたっていいんです。

次にⅡは、あなたの自己肯定感(自分をそのままでいいという気持ち)を上げることで解決できます。
あなたが友達の少ない自分を、そのままでいいと思えるようになると、傷つかなくていいわけです。
誰に何と言われようと、あなたの人生ですから、あなたのしたいようにすればいいんです。
(したいようにと言っても、法に触れることはいけませんよ。)

実際、私は「あなた友達少ないわね。」と言われたら、褒め言葉として受け取ります。
それは、とても信頼できる、数少ない友達がいるだけで満足しているからです。
もし、それを言った人が、私を非難するつもりだったとしても、褒め言葉として受け取ります。
その方が、自分にとって得だし、幸せだからです。

誰かが発した言葉は、投げられただけで、あなたが絶対拾わなければいけないことはありません。
ましてや、否定的な面ばかりを受け取らなくていいんです。
拾わなくてもいいし、形を変えて、楽しく解釈したっていいんです。
自由にしていいんです。
あなたが見ているのは、あなたの自由にしていい世界なんですから。

自分のことを大切にしてあげてくださいね。

(同じ問題を、別の切り口で解説している誰かにバカにされて傷ついても、傷ついたほうの選択も参考にしてください。)

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