あの人が怒っている理由は1つだけ


よく怒る人っていますよね。
その人を思い浮かべてみてください。

怒ってますね~。

さて、あなたも怒ることくらいあると思います。
あなたはどんなことがあると怒りますか?
私は、人がなんで怒るのかに気づいてから、ほとんど怒ることがなくなりました。
それでも人間ですから、ゼロにはならないですが、少し頭を整理すれば治まります。
今日は、あの人がなんで怒っているのか、理由を探っていきましょう。
 

①人が怒る場面って誰も得しない。
②あの人が怒っている理由は「思いどおりにならない」から。
③どんな時でも、怒っている理由は「思いどおりにならない」から。
④自分以外の人間は、思いどおりにならないもの。

①人が怒っている場面って誰も得しない。

人が怒っている場面って、怒られているのが自分じゃなくても気分が悪いですよね。
まず、怒っている人は、自分の怒りをぶちまけている状態ですから、気分はいいわけありません。
そのあとすっきりする人もいるみたいですが、罪悪感が残る人もいます。

また、怒られている人も、当然気分が悪いです。
悪気があって何かして怒られるんならともかく・・・。
たいていの場合、大人になって怒られるなんて、悪気なんてないことが多いと思います。

仕事でやらなきゃいけないことができていなかったとか、
どちらかというと、うっかりしていて怒られる方が多いんじゃないでしょうか。
子どもが怒られる場合もそんなに悪気はないもんです。

うっかり忘れものして怒られ、友だちにちょっかいを出して怒られ、お母さんが食べようと思っていたプリンを食べてしまって怒られ・・・。
「そんなに怒ることないじゃない!」って叫びたくなることの方が多いです。
でも、相手が怒ってるから、怒りに怒りで返すと、大変なことになりますよね。
怒られている時は、神妙にしていた方がいいんです。

そして、怒っている人と、怒られている人以外の人たち
この人たちも気分が悪いです。
怒られている人に同情こそすれ、かばってしまうと、自分が危なくなります。

怒っている人は怒りにまかせている状態ですから、1人を怒りつけた後、余韻が残ります。
そして別の人をターゲットにして怒ったりするんです。
周りにいる人たちは、おとなしくしているしかありません。

この場面って誰も得していないですよね。

②あの人が怒っている理由は「思いどおりにならない」から。

「上司がよく怒るからつらくて~」とか「旦那(妻)がよく怒って怖い」とかで困っている人がいます。
なんで怒られているんでしょう。

怒っているのが上司なら、
・言われた仕事をできていなかった。(70%)
・上司の話を聞いていなかった。(10%)
・上司に、「叱られて伸びるタイプ」だと思われている。(7%)
・仕事をさぼっていた。(5%)
・上司を立てなかった。(5%)
・その他(5%)           (%はレイラ調べ)

夫婦喧嘩なら、
・ささいな物言いとか、言葉遣いが冷たい。(35%)
・旦那さんが家事を手伝わない。(20%)
・料理がまずいとか掃除してない。(10%)
・今日の予定を連絡しない。(10%)
・小遣いがもっとほしい。(15%)
・その他(10%)

親子なら、
・宿題していない。(35%)
・忘れ物した。(20%)
・親に反抗した。(30%)
・急いでいるのにモタモタした。(12%)
・その他(3%)

こんな感じでしょうか。
で、怒っている人は何を考えているかというと・・・。

上司
「なんで言われたのにできないんだ?」
「期待をかけてやってんのに。」
「最近の若い奴は。」

夫婦
「なんで優しくしてくれないんだ(なんで優しくしてくれないの)?」
「僕は(私は)こんなに手伝っているのに。」
「料理がまずい!」
「こんな小遣いじゃやっていけない。」


「また何もやってない。」
「何回言えば気が済むの?」
「親に向かってなんてことを言うの?」
「早くして~」

ですね。

よく見るとわかるのですが、上司、夫、妻、親は、相手(部下、妻、夫、子ども)がしてくれると思っているんです。
そして、してくれないので怒っています。

③どんな時でも、怒っている理由は「思いどおりにならない」から。

怒っている人はいつも独りよがりです。
上司なら、部下が思いどおり動いてくれないから怒っています。

時々、「部下のためを思って言っているので、思いどおりにならないからではない。」と言われます。
ですが、どんな例を見ても、部下が上司の思いどおりにならない理由で、あの上司は怒ります。
優しい上司としては、「部下が仕事をバリバリして出世できるように助言」をしているつもりなのですが、
「部下がバリバリ仕事をして出世しないといけない」ことはないんです。

もしかしたら、部下は出世なんて望んでいないかもしれないし、元からそんな能力はないかもしれません。
そしてもしその部下が、上司の思いどおりにバリバリ仕事して出世したとしても、それはその部下の手柄であって、その上司とは何の関係もありません。
「良かれと思ってやること」は、すべて「おせっかい」です。

夫婦でも、完全にわかり合えることなんてありません。
今まで違う親に育ててもらい、全く違う経験をしてきていますから無理なんです。
残念ながら、愛があっても無理です。
愛とは幻想です。

そして親子でもです。
これが一番重症です。
上司や夫婦なら、どうしても合わなければ離れることもできます。
でも親子は難しいですね。

親は子どもに期待します。
・成績が良くなってほしい。
・学校でリーダーシップを取ってほしい。
・親に反抗しないでほしい。
・何も悪いことをしないでほしい。
・友達をいじめないでほしい。
・友達にいじめられないでほしい。
・親が自慢できるような子であってほしい。
・早くひとり立ちしてほしい。
・彼氏彼女なんて作らないでほしい。
・でもモテてほしい。
・いいところに就職してほしい。
・結婚なんてしないでほしい。
・でもステキな人と結婚してほしい。
・早く孫の顔が見たい。
・親に仕送りしてほしい。
・家を継いでほしい。
・親を介護してほしい。
・介護がダメなら、いい老人ホームに入れてほしい。

死ぬまで続きます。

どれだけしてほしいのでしょう。
これは永遠の課題ですが、子どもが自分の思いどおりになることはありません。

④自分以外の人間は、思いどおりにならないもの。

もし怒って自分の思いどおりにさせたとしますよね。
でも怒った人が思い描いている結果は、100%得られないんです。
それは、なぜか?

人はみんな違うからです。
頭で思い描く絵も言葉も、どうやってやるかに至るまで、全部違います。
怒っている人が頭で思い描いたことは、怒っている人にしかわかりません。
言葉で説明しても、言葉についているイメージが全員違うので、同じことを考えていることはありません。

もしあなたの思いどおりにさせても、それは誰かに強制しただけのことです。
あなたが誰かを使って、あなたの想いを果たしただけです。
その誰かの想いではないし、それでは誰かがやったことにはなりません。

なので、怒りがわいてきたときは、ちょっと考えてみてください。
誰もあなたと同じようにすることはできないんです。

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