不機嫌なおっさんっていっぱいいるんだけど、どうして?

width=

職場の上司とかで、いつも不機嫌で話しかけにくい人っていますよね。
特に年配の人たちに。
笑顔の方が人に好かれるに決まってんのに、どうして自ら嫌われるようにしているのかな?

その答えは、
・・・賢そうに見られたいからです!・・・
答えはすぐわかったかもしれませんが・・・。

そして実は、不機嫌なおっさんは、最終的には好かれたいからやっているんです。
どうして反対になっちゃったんでしょう。
今日は不機嫌なおっさんが増殖された理由を探ってみたいと思います。
 

①理由1、よくしゃべる人がバカっぽく見えるから。
②理由2、学校で賢そうな方が立場が良かったから。
③理由3、不機嫌なおっさん自身が賢くないから。
④理由4、不機嫌なおっさんはいつも他人に評価されず、イラついているから。
⑤不機嫌なおっさんは意外としゃべりかけてほしがっている。

①理由1 よくしゃべる人がバカっぽく見えるから。

よくしゃべる人はなぜかバカっぽく見えるんです。
でもよくしゃべる人にも2種類あります。

・よくしゃべってバカな人。
・よくしゃべって賢い人。  ですね。

「よくしゃべってバカな人」はわかりやすいです。
自分の思ったことを全部出さないとダメな人です。
四六時中しゃべって、周りの人の反応も気にしないタイプ。
あなたの周りにもいますよね?
不機嫌なおっさんはこんな人になりたくなく、バカにしています。
(私はこんな人、好きですが。)

で、不機嫌なおっさんは、バカだと思われないように無口でいるんです。
よくしゃべっている人を見ると、みんなこのタイプに思えてしまいます。
では、「よくしゃべって賢い人」はいないのでしょうか?

それが、結構いるんです。
「よくしゃべって賢い人」は、話し合いをしても、みんなの言いたいことがわかって、うまくその場をまとめます。
全員の立場を危うくしないよう、傷つけないようにしています。
そして「よくしゃべって賢い人」は、結構いるんですが、わかりにくく、見つけづらいです。
賢い人のすることは、凡人にはわかりにくいですから。
チャラく見えるのにおそろしく賢い人っているんです。

もしかすると 、「よくしゃべってバカな人」とあなたが認識している人の中にいるかもしれません。
わかりづらいのは、なぜかっていうと、
「よくしゃべって賢い人」は、その場の人より上の立場でいたいっていう気持ちが、あまりないからなんですね。
賢さを隠します。
「よくしゃべって賢い人」は、カッコつけずに、「話を前に進めようと行動している人」です。
だから、バカっぽく見えても話がうまく前に進めば、それでいいわけです。

②理由2 学校で賢そうな方が立場が良かったから。

学校では一番の権力者の「先生」に褒められる人が立場はよくなります。
そして、「先生に褒められる人」が同級生にうらやましがられるわけです。
「先生に褒められる人」は、勉強できる人か、先生に従順な人ですね。
「先生に褒められる人」が本当に賢いかどうかもわかりませんが、「賢そう」ですね。
そしてだいたい大人しいです。

「先生に褒められる人」は、「将来不機嫌なおっさんになる少年」にとってはとてもうらやましいです。
「先生に褒められる人」がえこひいきされているように見えます。
実際に多かれ少なかれ、「先生に褒められる人」は、えこひいきされていますしね。
ということは、「将来不機嫌なおっさんになる少年」は、 「先生に褒められる人」ではなかったということです。

③理由3 不機嫌なおっさん自身が賢くないから。

不機嫌なおっさんは賢くないです。
よくしゃべる = バカ
「先生に褒められる人」 = 賢い
という図式が出来上がっています。

本当は、よくしゃべる賢い人もいっぱいいるし、先生に褒めてもらえない賢い人もいっぱいいるわけです。
でも不機嫌なおっさんは、それを見抜けません。
それは人間関係の表面的な、うわっつらしか見えていないということです。
私が不機嫌なおっさんを賢くないと言ったのは、そういう意味です。
(不機嫌なおっさんだって、勉強できる人はたくさんいます。)

でも、不機嫌なおっさん自身が賢くないからといって、不機嫌なおっさんは悪くはないんです。
よくしゃべる = バカ
「先生に褒められる人」 = 賢い
と勘違いせざるを得なかったのは、不機嫌なおっさんの親や、学校といった、今までの経験がそうさせたからなんです。

④理由4 不機嫌なおっさんはいつも他人に評価されず、イラついているから。

不機嫌なおっさんは、「先生に褒められる人」でも、賢そうな人でも賢い人でもありません。
「将来不機嫌なおっさんになる少年」は、「先生に褒められる人」がうらやましくて仕方がないんです。
でも褒めてもらえませんでした。

そして、ずっと先生に褒めてほしいまま、大人になります。
大人になった、「元将来不機嫌なおっさんになる少年」は、どうするのか。
・・・賢そうにふるまう・・・という選択肢しかありません。
賢くないのに褒められるようにするため、表面を装うしかありません。
そして最大の対策として、無口を決めこむんです。

でも・・・でも・・・
残念なことに、賢くない「もうすぐ不機嫌になるおっさん」は、褒めてもらえません。
表面だけつくろったっていけません。
そして・・・。

「もうすぐ不機嫌になるおっさん」は、今さらおしゃべりになることもできず、不機嫌さを隠すことができなくなります。
ジ・エンドです。
こうして不機嫌なおっさんは出来上がっていくんです。

⑤不機嫌なおっさんは意外としゃべりかけてほしがっている。

カンのいい人は、①~④までの、不機嫌なおっさんの成り立ちでわかったと思いますが、
不機嫌なおっさんは、とても受け身な考え方です。
自分から人に話しかけていく勇気はありません。
というか、自分から話しかけていくなんて、プライドが許しません。
受け身な人は、必ずプライドが高いです。

そして、自分のことが好きでなく、自分で自分を低く見ています。
賢くない自分をその上バカにされないように、プライドを高くして守っているんです。
実は、不機嫌なおっさんを一番バカにしているのは、不機嫌なおっさん自身なんです。
でも、不機嫌なおっさんはそのことに気づきませんから、「無口にする」以外の対策をとれないわけです。

不機嫌なおっさんは、いつも褒められたがっています。
褒められるとまでいかなくても、あなたにしゃべりかけてほしがっています。
優しいあなたはその雰囲気に気づいて、しゃべりかけてしまうかもしれませんね。

でもストップ!

不機嫌なおっさんに、不用意に話しかけてはいけません。
離れられなくなったり、あなたが傷つくことになりかねません。
自分からしゃべりかけることのできない、不機嫌なおっさんは、しゃべりかけてくれたあなたから、エネルギーをもらおうとします。
受け身な人は、自分でエネルギーを作ることができません。
なので、優しく、エネルギーをくれるかもしれないあなたから、離れたくありません。

また、不機嫌なおっさんは自分自身で自分をバカにしています。
そんな自分にしゃべりかけてくれるあなたのこと、不機嫌なおっさんから見ると、どう見えると思います?
不機嫌なおっさんはおしゃべりをバカだと思っているんでしたね。

そうです。
しゃべりかけてくれたあなたは、不機嫌なおっさんにとって、不機嫌なおっさんよりもっとバカに見えるんです。
バカをバカにしていいと思っている不機嫌なおっさんは、あなたをバカにするようになります。
そうすると、優しいあなたがバカにされ、傷つくことになります。
ですから、絶対、不機嫌なおっさんに話しかけてはいけません。

絶対ですよ。

スポンサードリンク
サブコンテンツ